電子書籍勉強会に参加しました
7月2日、目黒のスタジオゴブリンにてH2Oスペース谷口さん(@seltzer)主催、スピーカーが堺先生(@commonstyle)の電子書籍勉強会に参加しました。
今回参加して思った事(分かった事)を羅列していきます。
- 電子書籍の規格はカオス状態である(Apple iPad,iPhone / Sony Reader Daily EditionはEPUB形式、Amazon Kindleはmobi形式、VOYAGERはbook形式などなど)
- 主流になりつつあるEPUB形式もDRMの形式により様々なバリエーションが存在する
- 縦書き・明朝にこだわる人々がたくさんいる(この件に関しては活発な意見交換が行われました)
- リフロー系 / 非リフロー系が存在する
- リフロー系は、よりWeb的でiPhoneなどを縦にした場合や横にした場合でレイアウトを変える事が出来る
- 非リフロー系は、より紙面的でファッション誌のようにきっちりとしたレイアウトを見せるのに適している
- Webと電子書籍の境目は何処にあるのだろうか?と言う議論
- EPUB形式などはコンテンツ部分はマークアップ言語で記述されているのでワンコンテンツマルチユースが可能(メルマガから電子書籍、Webと幅広い媒体に展開可能)
- Kindleは本文にマーカーを引くことが出来るが、マーカーが引かれた場所は分析に利用可能。マーカーが引かれた内容のランキングを発表することが出来たりする(もうしてる?)
様々な規格が乱立している上に読むリーダーも様々。IE6/7/8、Firefox、Safari、Chrome、Operaで確認するような作業が電子書籍の制作フローに含まれてきそうで怖いですね。
現状ではInDesignにてベースを作成してEPUBに書き出すらしいのですが、書き出されたXHTML / CSSに余分なコードが多く入っているらしく、結局はマークアップの部分を修正する必要があるとの事です。
どうやらInDesignで書き出したEPUBをDreamweaverで修正しているケースが大そうです。Web側の人間としては「Dreamweaver → EPUB書き出し」を是非実現して欲しいですね。
マークアップエンジニアが電子書籍方面のマークアップをするか、DTPオペレーターが電子書籍のマークアップをするかどうなるかわかりませんが、仕事内容が結構かぶってくるように感じます。今後のWeb、電子書籍の動向は常にチェックする必要がありそうです。